作品記録

映画、音楽、小説について

映画「用心棒」について

 

 

 

こんばんは

 

今回は短めになるかもしれないので

あらかじめ言っておきます

 

 

 

今回はミステリーとかSFとかでなく

シンプルなストーリーで

超名作なので色々端折って

感想中心に書いていこうと思います

 

 

 

今回は用心棒という映画についてです

 

この映画こないだまで

午前十時の映画祭でこないだまで

上映されてたので行きました

 

午前十時の映画祭9 デジタルで甦る永遠の名作

 

↑これですね

今は「椿三十郎」がやってるみたいです

「用心棒」の続編と言われてる作品ですね

 

 

 

・用心棒という映画について

 

 

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これです

ネットで拾ったので画質が悪くてすみません

 

 

タイトルくらいは映画好きな方なら

きいたことあるんじゃないでしょうか

 

 

それか「黒澤明」「三船敏郎」とか

映画知らない方でも知ってるかと思います

 

 

この映画は1961年に公開された

時代劇映画です

さまざまな賞を受賞しており

黒澤明監督の代表作の1つと言えると思います

 

 

 

 

・あらすじ

 

すごく簡潔に言うと

・2つの権力争いで揺れる町に流浪人が来る

・流浪人は凄腕の武士でこの2つの権力争いを解決しようとする

・何やかんやおきて全面抗争

・流浪人が始末して争い終了

・町に平穏が訪れる

 

 

ってな感じです

 

 

この映画のファンの人が見たら

怒られるような書き方しましたが

自分的にこの映画の魅力はストーリーではない

と断言できるので(ストーリーも面白い)

そこよりも見てほしい部分が沢山あるので

一応あらすじはこれだけにしておきます

 

 

 

詳しいあらすじは調べるより見るほうが早いと思うので是非見てください

 

 

 

 

 

 

・感想

 

ここから感想に入ろうと思うんですが

ストーリー以外に触れることが多いので

観てない方はあまり面白くないかもしれないんですがご了承ください

 

 

あくまで観たことある人と語り合うような感じで書いていきます

 

 

 

 

・動き

 

まず着目したのはなんと言っても「動き」

殺陣を除くキャラクターの動き

 

今は撮影、演出技術や機械の性能も上がって

ハリウッドのアクションなんか観てると

酔っちゃうくらい激しい動きをしてますよね

 

 

この映画では固定カメラだろうがカメラが動こうがとにかく役者の動きがいちいち大袈裟

 

あえてコミカルにしてるのかってなくらい

そもそも「シリアスな空気の中余裕を醸し出してる主人公のかっこよさ」が引き立つようになのか独特の雰囲気が映画内に漂っています

 

 

シリアスともコミカルとも言えない独特な緊張と緩和。

 

 

その雰囲気を作り上げてる要因の1つは動きな気がします

 

 

手塚治虫の漫画だって今見れば大袈裟なくらいキャラクターが分かりやすい動きをしてますよね

 

それと似てるような気もする

 

しかしこの動きが「殺陣」を引き立ててると言っても過言ではないくらいいい仕事してます

 

後に殺陣について語りますが

動きの持つ表現力を見た気がします

 

 

この映画は正直セリフが訛りや滑舌や音響の影響なのかあまり聞き取れません

何言ってるのかなってシーンが何箇所かありましたがそれ以上に分かりやすい動き

 

チャップリンもそうですが無声映画もまさにそう言った動きをしてますよね

それにちかい動きをしてるように感じました

 

この時代独特なのかこの映画独特なのか

今の映画にはない発見でした

 

 

 

 

 

・人間関係

 

次は人間関係についてですが

そもそもこの村?町?は小さくて

田舎の様な決して栄えてるわけではありません

 

 

その中で2つの権力に分かれていて

三者はそれに怯えてるという状況です

 

 

昔の映画で度々思う事ですが

これは時代劇という事でよりシビアになってますが人と人との関わりというのが厄介に思えます

 

 

 

現代っ子がこの映画を見れば

「町を出ればいいじゃん」とか

「警察に相談すればいい」とか

そういう感想を持つと思います

 

 

事実現在ならそうする事でこの映画のストーリー的問題点は解決する様に思えますが

 

ここではそうはいきません

要は人間関係というものが「縛り」になってるといえば分かりやすく伝わると思います

 

 

 

映画において人間関係を観察すれば

人間関係における「縛り」は

ストーリーの「問題点」に発展することが

多々あるはずです

 

 

この映画の中では町の住人のカースト

つまりは権力がシビアに描かれています

 

 

そこがシビアな分、

新しくやってきた流浪人の主人公。

 

 

この主人公の強さを見て驚く住人達

 

 

この関係図が映画を面白くさせて

この主人公に謎の魅力を与えてることは

言うまでもないでしょう

 

 

 

・シーンの切り替え

 

シーンの切り替えについて

バラエティ番組みたいな今なら安っぽい

切り替えが何箇所かあって面白いのですが

 

 

それはさておき

これこそ観る人の期待をどこまで伸ばして

どこでストンと気持ちよく持って行くか

これに尽きるとおもいます

 

 

 

 

邦画はあんまり好きじゃないって方

自分の周りに一定数居るんですが

その原因として「展開」があると思ってます

 

 

洋画だと割とサクサク展開していくのが

多い様に思うんですけど

邦画だとキャラクターの心情を描くため

風景や何気ない一コマを入れることが多々あると思います

 

 

日本でも大衆向けのポップな映画なんかではそういう展開の良さはあるのかもしれませんが

基本的にサクサク進んでいくものは割合的に少ない様な気がします

 

 

「用心棒」では主人公の感情を分かりづらくすることで主人公への興味が湧く事をうまく利用して展開の良さを重視してるのかなと思いました

 

 

黒澤明監督の映画詳しくないので分からないので全部そんな感じならすみません。

 

 

 

ただ比較対象を現代の邦画と比べた時にそういう印象を受けました

 

 

 

・白黒

 

白黒映画はそんなに観ないので慣れまくってる訳ではないんですが、そんなに違和感なく観ることができる作品だと思いました

 

 

というのも

・キャラクターの表情や動き

・殺陣

・廃れた町

という中であまり景色や色味に重点が置かれてないという印象だったからだと思います

 

 

 

特に主人公を演じる三船敏郎の格好良さ

白黒映画はよく人を写してる印象ですが

三船敏郎の表情は一々格好良すぎて

白黒だからこそ光る一面もあったと思います

 

 

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バガボンドよりかっこいい、、

 

 

 

・殺陣

 

いわゆるチャンバラですね

この時代の映画というか時代劇といえば

チャンバラというイメージ強いと思いますが

 

この映画の殺陣はいたってシンプルです

 

 

派手な舞を見せたりそういう芝居も特になく

「戦う」という事においてシンプルに敵を倒す

そういう動きをしています

 

 

ブルースリーの映画も舞的な要素はあるものの

「敵を倒す」というアクションにおいては

他の映画と一線を画してる印象です

 

 

 

そういう風に出来た殺陣がまさにかっこよく

敵の急所や腕を狙い戦闘不能にする

 

また殺すときは一回だけではなく二回斬ってる

 

 

そういう殺陣はあまり観たことがなかったので

自分の中では斬新ですごくカッコよく思いました

 

 

 

 

 

 

・まとめ

 

 

様々取り立てて感想を言いましたが

一言で言えば

三船敏郎かっこよすぎる」

って事でこの映画は語れると思います

 

どのシーンがかっこよかっただの

このシーンが痺れたとか最後のセリフがとか

シンプルにかっこいいヒーローの様な主人公でした

 

 

人柄こそ良いのか悪いのかわからない様な

無邪気なのか切れ者なのか

だからこそ脱出するシーンではハラハラするし

気がつけば主人公に肩入れしてる

 

 

そんな映画になってると思います

 

 

特にメッセージがウンタラカンタラ的なのは

自分としてはあまり感じなかったですけど

当時の社会情勢とかそれこそこの映画の女性は

割とひどい扱いをされてると思います

 

 

まあそういうのはメッセージではなく

時代劇として時代の価値観に合わせたという

そういう感じだったんでしょう

 

 

そういえばあの拳銃も

幕末の時代海外で生産されてたものを

使用したみたいなので時代劇の時代に

合わせたらしいのですが細かいところも流石ですね

 

 

語り尽くせば長くなりますが

何より「今の映画の基礎」を作り上げた

そんな時代の名作なので

今見れば「ベタやなー」となること間違いなしなんですが当時からすればすごく新しい作品だったと思います

 

 

効果音で斬殺音を使ったのもこの映画が初めだと言われています

 

 

音に関してはサントラ?に対して

これなんの楽器使ってんのかなとか

どうやってこの音出してるんだろうとか

そういうのもかなり気になりました

 

 

あと町の長が頼りないやつでいい感じに

三者としてこの映画の進行役になってたのが

割と面白かったです

 

 

話すと長くなりそうなので

この辺にしておきます

 

 

読んでいただきありがとうございました。