作品記録

映画、音楽、小説について

映画「ルームロンダリング 」について

 

 

こんばんは

 

 

 

最近暑過ぎますね

こんな日は映画館に限る

ということで新宿武蔵野館に行きました

 

 

今日は「ルームロンダリング 」を観ました

 

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公式サイトはこちら↓

http://roomlaundering.com/sp/

 

 

予告編↓

https://youtu.be/ujCIQjbFmwE

 

 

 

 

 

・映画について

 

公開は2018年の7月7日です

日本の映画になります

 

 

監督は片桐健滋さんです

元々この方は助監督さんで

ルームロンダリング 」が初監督作品

らしいです(間違ったらすみません)

 

 

脚本は監督の片桐健滋さんと

梅本竜矢さんです

 

 

原作とは違うストーリーになってるのかな

原作を知らないのでわからないですが、、

漫画版もあるみたいで機会があれば読んでみます

 

 

 

上海国際映画祭モントリオールのファンタジア国際映画祭で上映されたみたいです

 

公開されて1週間なのでこれからどーなるか楽しみですね(2018 7/15 現在)

 

 

 

キャストは

池田エライザ

渋川清彦

伊藤健太郎

光宗薫

TKOの木下隆行など

 

 

何と言ってもオダギリジョーがでてる

これだけで観る価値があるくらいには

好きなんですよね

 

メゾンドヒミコとか最高ですよね

映画自体も良いけどオダギリジョーがかっこいい

 

 

まあオダギリジョーの話は後で

 

 

 

 

 

・あらすじ

 

 

 

今回ストーリーに関しては

あまり好みじゃなかったのが正直なところ

(特に細かい点について)

あらすじは公式サイトに載ってるまでで

ざっくり説明します

 

 

設定は悪くないと思うので

気になる方は観てみて下さい

 

極力感想にもネタバレなしでいきます

 

 

 

・幼くして父を亡くし母は失踪。

祖母のもとで育つが祖母も他界。

天涯孤独になった主人公の少女「八雲御子」

池田エライザ

 

・殻に閉じこもり塞ぎ込んだ御子の前に現れた謎の男「雷土悟郎」(オダギリジョー

 

・悟郎は少し闇の不動産を経営しており、立ち退きの手伝いや外人に偽造ビザを売ったりしてます。しかし本業はルームロンダリング

 

ルームロンダリング とは事故物件に一定期間誰かを住まわせる事でそこを事故物件ではなくさせるというもの。オダギリジョーはその仲介的な斡旋?的な役で御子はそこに住む役

 

ルームロンダリング を始めてから幽霊が見える様になった御子。幽霊とルームシェアして行く中で様々な変化が起きてゆくー

 

 

 

はい、ここまでにしておきます

こんな感じです、ざっくりですが

 

まあ設定は面白そうですよね

いくらでも話作れそうって思いました

 

 

 

 

 

 

・感想、評価

 

 

評価ですが、正直なところ

期待はずれ」って感じでした。

 

 

あくまで自分の感想なので

めちゃくちゃハマった人は

感想を是非聞かせてください

 

 

それでは細かい感想に入っていきます。

 

 

 

①キャラクター

 

この映画には色んな人が出てくるんですが

どれを取っても感情移入のできないキャラクターです

 

というのも特徴はあれど

その人物の核となる人間性

あんまり特徴とマッチしない

そんな印象を受けました

 

 

主人公の御子を例に挙げると

・天涯孤独という事などで塞ぎ込んでる

・幽霊が見えるが慣れていて無関心

って所は序盤で描かれていました

 

しかし最初の家での幽霊と割とすぐ打ち解けます

 

酒を飲んで語り合ったり

ふざけ合ったり仲よさそうです

 

幽霊がいい奴だった事もあるでしょうが

「こんなにすぐ打ち解けるの?」

って感じがしてしまいました

 

幽霊も自殺してこの世に未練があるという事なのですが、めちゃくちゃ純粋で明るいいい奴

 

主人公なので割と人間性をがっちり把握させるのは大切だと思ったんですが(狙って把握させないって感じでもなさそう)

「この人変わった人だな、、、」くらいの印象しか受けませんでした。

 

オダギリジョーの役が一番分かりやすかった

オダギリジョーのイメージに合ってるからなのか演技が上手いからなのか

 

 

他のキャラも分かりやすい人物ばっかりなんですが把握しづらいし共感しづらいしなんといっても魅力的な深みが人物にそんなにないってとこが不満でした

 

 

幽霊なんか「なんらかの事情で死を経験した人」なんだから深みがあってもいいと思うんですが生きてる人とそんなに変わんない

 

寧ろ盲目的で単純な人が多かった気がする

もちろん馬鹿な感じではないんですけど何というかコメディチックな作品の雰囲気に合わせてしまったのかなって感じで残念な点でした

 

 

まあ逆に深みない分サクサク観れるってのと

かなり客観視できました

 

映画に一切の感情移入が無いと

サクサク気楽に展開を楽しめるってのは

大きな利点だったのかもしれません

 

 

ただ少し現実離れした世界観の中で

キャラクターに少しは共感をさせた方が

その現実離れを体感できて楽しいと思うので

そこは完全に好みの問題かもしれません

 

 

 

全然話が極端な話になりますけど

キャプテンアメリカなんかは

現実離れしまくっててもうまく共感できる様な

人間性に描かれているので

好きってのはあるかもしれません

 

まあ違うベクトルの話なのかもしれません

 

 

 

 

②キーアイテム

 

この映画には絵になるいいアイテムが

そこそこ多く出てくると思います

 

演出も含めて。

 

 

ヒルのランプ

echo

飛行機

カセットテープ

カラフルなカーテン

スケッチブック

ヘッドフォン

サイコロ

などなど、、、

 

 

自分の解釈的には

どれもそんなに練られた意味付けがない

って事が微妙だった点でした

 

 

幽霊が未練となる理由のもの

主人公の過去に関係するもの

単純に趣味のもの

説明がされてないもの

 

 

の4つが基本的なアイテムの分類でしたが

どれもサラッとした感じでしたね

 

 

それが何か重要な役割を果たしている

そういう訳ではなくキャラクターのキャラ付け

ってだけの理由なのかなってものが多かった

 

 

それにしては普通すぎたなって印象

 

 

オダギリジョーのエコーは渋かったけど

他のものに関してアイテムが多いけど

終盤割と空気みたいな存在になってた気がする

 

見落としてたのかなと思ったけどやっぱりそんな気がする

 

 

一切触れられていないわけではなくて

「あ、こういう時にこのアイテムか」

っていう関連性はあったにしても

 

「なんでこのアイテム?」って感じが拭えない

 

 

故にアイテム1つ1つに愛着がわかない

 

 

セリフや仕草や服装ももちろんそうで

繰り返し使われるセリフ

キャラの癖の仕草

特徴的な服装

これらもこの映画に何点かあったにしても

 

 

どれもすごく印象的なものはなかった気がする

 

 

伊坂幸太郎の作品には様々なキーが散りばめられていて、そういう回収が天才的だと思うんですが、そういう回収的な作業も特にない

 

 

なんか惜しいなって思った所でした

アイテムを絞ってもっとピックアップしてくれた方が好みだった

 

 

しかもストーリーの大筋に関係するものはその中でも少しだったし、、

サブストーリー的なモノばかりだった気がする

 

 

 

 

 

③死について

 

 

幽霊が出てきたりストーリー的にもキャラクターの背景的にも「生死」はこの映画の大切なポイントだと思います

 

 

特に

・生きてる人間にできること

・死んでる人間にできること

逆も然りで「できないこと」

これをうまく設定する必要があって

区別化をはからなければいけない

 

 

 

物に触れられない

普通の人には見えない

 

などの制限はあるもののこの映画の幽霊は

その制限以上に自由だしなによりも

生きてる人間とそんなに変わらない

って所が一番自分が不服な点でした

 

 

何がダメかというと

死を後悔する部分は本来幽霊モノなら

感動する場面で大切なシーンのはず

 

 

しかし割と普段明るいし

生きてる人間を利用して未練を解決してる

 

 

その時点で「死を憂う」行為が

なんとなく薄っぺらく感じてしまった

 

 

またその境界が曖昧になってる気もした

 

 

死んだ人間が見えるんだから

リアルに生きてる人間ぽく描く必要はある

 

 

でもありがちなストーリーの上に

普通の人間性を持った人たちの中では

それが逆効果で境目が曖昧すぎる

 

 

生きてる人間は悩みを抱えて塞ぎ込んでて

死んだ人間が割とそんなに変わらない雰囲気

 

これが区別できなかった理由なのかなと思ってしまった

 

 

ネタバレになるので詳しいことは言いませんが

主人公は天涯孤独でも幽霊が見えるなら家族に会えるから良くないか???

 

しかも成仏して会えないとするなら

それはそれで未練なく天国へ行ったんだから

良くない????

 

 

って思ってしまった時点で自分はもう

この映画に感動できなくなりました

 

 

 

 

「死」が幽霊と人間の境目だとしたら

そこのラインが薄すぎて展開にメリハリがない

 

 

そういう気がしました

 

 

感動映画によくある死を基点にするのは

そんなに良くないと思うんですが

それでもそういう映画はそこをはっきり区別してる

(当たり前のことですが)

 

 

ドラゴンボールの悟空が死んで悲しんでたら

輪っかがついただけみたいなあのギャグ的な

拍子抜けを喰らってしまった

 

 

まあコミカルでコメディ要素のある映画なので

そんなに感動を求めてないにしろ

この映画は単に主人公の成長ストーリーなのだからそれのキッカケ達を支える要素が弱いというのは致命的だった気がする

 

 

 

 

 

 

 

・まとめ

 

 

 

 

 

ほとんどが批判になってしまったけれど

悪くないんです、微妙なんです

 

 

コメディとして開き直れば面白いかも

笑いこそないけれどボーッと観てられる

 

 

ドラマ化するのかな?

するらしいのですがそっち向きな気がする

 

 

ドラマの方がキャラを描けるし

シンプルなストーリーも合ってる

 

 

二時間に凝縮したせいで削った何かを

もっと埋めてこの作品に愛着が生まれれば

それこそいい作品になると思いました

 

 

ドラマ化する時は

細かい謎な部分なんとかしてほしいなぁ、、

 

 

二件目の殺されたOLが悲しみのあまり部屋のものを念みたいな力でぐちゃぐちゃにした力を後半のTKO木下に食らわせろよとか

 

道路で車探してたやつは下ばかりみてたってそれが言いたいだけやろ、エライザ一瞬で見つけたぞとか

 

演技あんまり上手くないなとか

お母さんがキーパーソンにしては普通のやつやんけとか家の場所にエライザ行けよいつもフラフラしてんだからとか

 

言いだしたらきりないくらいに

「ん?」って点多かったんですが

まあ是非映画館でみてください

 

 

隣のおじさんが爆睡してて

自分も眠くなっちゃったので

捉えきれてない部分あったら

コメントで教えてください

 

 

 

今日は以上です

ありがとうございました

 

 

 

映画「用心棒」について

 

 

 

こんばんは

 

今回は短めになるかもしれないので

あらかじめ言っておきます

 

 

 

今回はミステリーとかSFとかでなく

シンプルなストーリーで

超名作なので色々端折って

感想中心に書いていこうと思います

 

 

 

今回は用心棒という映画についてです

 

この映画こないだまで

午前十時の映画祭でこないだまで

上映されてたので行きました

 

午前十時の映画祭9 デジタルで甦る永遠の名作

 

↑これですね

今は「椿三十郎」がやってるみたいです

「用心棒」の続編と言われてる作品ですね

 

 

 

・用心棒という映画について

 

 

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これです

ネットで拾ったので画質が悪くてすみません

 

 

タイトルくらいは映画好きな方なら

きいたことあるんじゃないでしょうか

 

 

それか「黒澤明」「三船敏郎」とか

映画知らない方でも知ってるかと思います

 

 

この映画は1961年に公開された

時代劇映画です

さまざまな賞を受賞しており

黒澤明監督の代表作の1つと言えると思います

 

 

 

 

・あらすじ

 

すごく簡潔に言うと

・2つの権力争いで揺れる町に流浪人が来る

・流浪人は凄腕の武士でこの2つの権力争いを解決しようとする

・何やかんやおきて全面抗争

・流浪人が始末して争い終了

・町に平穏が訪れる

 

 

ってな感じです

 

 

この映画のファンの人が見たら

怒られるような書き方しましたが

自分的にこの映画の魅力はストーリーではない

と断言できるので(ストーリーも面白い)

そこよりも見てほしい部分が沢山あるので

一応あらすじはこれだけにしておきます

 

 

 

詳しいあらすじは調べるより見るほうが早いと思うので是非見てください

 

 

 

 

 

 

・感想

 

ここから感想に入ろうと思うんですが

ストーリー以外に触れることが多いので

観てない方はあまり面白くないかもしれないんですがご了承ください

 

 

あくまで観たことある人と語り合うような感じで書いていきます

 

 

 

 

・動き

 

まず着目したのはなんと言っても「動き」

殺陣を除くキャラクターの動き

 

今は撮影、演出技術や機械の性能も上がって

ハリウッドのアクションなんか観てると

酔っちゃうくらい激しい動きをしてますよね

 

 

この映画では固定カメラだろうがカメラが動こうがとにかく役者の動きがいちいち大袈裟

 

あえてコミカルにしてるのかってなくらい

そもそも「シリアスな空気の中余裕を醸し出してる主人公のかっこよさ」が引き立つようになのか独特の雰囲気が映画内に漂っています

 

 

シリアスともコミカルとも言えない独特な緊張と緩和。

 

 

その雰囲気を作り上げてる要因の1つは動きな気がします

 

 

手塚治虫の漫画だって今見れば大袈裟なくらいキャラクターが分かりやすい動きをしてますよね

 

それと似てるような気もする

 

しかしこの動きが「殺陣」を引き立ててると言っても過言ではないくらいいい仕事してます

 

後に殺陣について語りますが

動きの持つ表現力を見た気がします

 

 

この映画は正直セリフが訛りや滑舌や音響の影響なのかあまり聞き取れません

何言ってるのかなってシーンが何箇所かありましたがそれ以上に分かりやすい動き

 

チャップリンもそうですが無声映画もまさにそう言った動きをしてますよね

それにちかい動きをしてるように感じました

 

この時代独特なのかこの映画独特なのか

今の映画にはない発見でした

 

 

 

 

 

・人間関係

 

次は人間関係についてですが

そもそもこの村?町?は小さくて

田舎の様な決して栄えてるわけではありません

 

 

その中で2つの権力に分かれていて

三者はそれに怯えてるという状況です

 

 

昔の映画で度々思う事ですが

これは時代劇という事でよりシビアになってますが人と人との関わりというのが厄介に思えます

 

 

 

現代っ子がこの映画を見れば

「町を出ればいいじゃん」とか

「警察に相談すればいい」とか

そういう感想を持つと思います

 

 

事実現在ならそうする事でこの映画のストーリー的問題点は解決する様に思えますが

 

ここではそうはいきません

要は人間関係というものが「縛り」になってるといえば分かりやすく伝わると思います

 

 

 

映画において人間関係を観察すれば

人間関係における「縛り」は

ストーリーの「問題点」に発展することが

多々あるはずです

 

 

この映画の中では町の住人のカースト

つまりは権力がシビアに描かれています

 

 

そこがシビアな分、

新しくやってきた流浪人の主人公。

 

 

この主人公の強さを見て驚く住人達

 

 

この関係図が映画を面白くさせて

この主人公に謎の魅力を与えてることは

言うまでもないでしょう

 

 

 

・シーンの切り替え

 

シーンの切り替えについて

バラエティ番組みたいな今なら安っぽい

切り替えが何箇所かあって面白いのですが

 

 

それはさておき

これこそ観る人の期待をどこまで伸ばして

どこでストンと気持ちよく持って行くか

これに尽きるとおもいます

 

 

 

 

邦画はあんまり好きじゃないって方

自分の周りに一定数居るんですが

その原因として「展開」があると思ってます

 

 

洋画だと割とサクサク展開していくのが

多い様に思うんですけど

邦画だとキャラクターの心情を描くため

風景や何気ない一コマを入れることが多々あると思います

 

 

日本でも大衆向けのポップな映画なんかではそういう展開の良さはあるのかもしれませんが

基本的にサクサク進んでいくものは割合的に少ない様な気がします

 

 

「用心棒」では主人公の感情を分かりづらくすることで主人公への興味が湧く事をうまく利用して展開の良さを重視してるのかなと思いました

 

 

黒澤明監督の映画詳しくないので分からないので全部そんな感じならすみません。

 

 

 

ただ比較対象を現代の邦画と比べた時にそういう印象を受けました

 

 

 

・白黒

 

白黒映画はそんなに観ないので慣れまくってる訳ではないんですが、そんなに違和感なく観ることができる作品だと思いました

 

 

というのも

・キャラクターの表情や動き

・殺陣

・廃れた町

という中であまり景色や色味に重点が置かれてないという印象だったからだと思います

 

 

 

特に主人公を演じる三船敏郎の格好良さ

白黒映画はよく人を写してる印象ですが

三船敏郎の表情は一々格好良すぎて

白黒だからこそ光る一面もあったと思います

 

 

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バガボンドよりかっこいい、、

 

 

 

・殺陣

 

いわゆるチャンバラですね

この時代の映画というか時代劇といえば

チャンバラというイメージ強いと思いますが

 

この映画の殺陣はいたってシンプルです

 

 

派手な舞を見せたりそういう芝居も特になく

「戦う」という事においてシンプルに敵を倒す

そういう動きをしています

 

 

ブルースリーの映画も舞的な要素はあるものの

「敵を倒す」というアクションにおいては

他の映画と一線を画してる印象です

 

 

 

そういう風に出来た殺陣がまさにかっこよく

敵の急所や腕を狙い戦闘不能にする

 

また殺すときは一回だけではなく二回斬ってる

 

 

そういう殺陣はあまり観たことがなかったので

自分の中では斬新ですごくカッコよく思いました

 

 

 

 

 

 

・まとめ

 

 

様々取り立てて感想を言いましたが

一言で言えば

三船敏郎かっこよすぎる」

って事でこの映画は語れると思います

 

どのシーンがかっこよかっただの

このシーンが痺れたとか最後のセリフがとか

シンプルにかっこいいヒーローの様な主人公でした

 

 

人柄こそ良いのか悪いのかわからない様な

無邪気なのか切れ者なのか

だからこそ脱出するシーンではハラハラするし

気がつけば主人公に肩入れしてる

 

 

そんな映画になってると思います

 

 

特にメッセージがウンタラカンタラ的なのは

自分としてはあまり感じなかったですけど

当時の社会情勢とかそれこそこの映画の女性は

割とひどい扱いをされてると思います

 

 

まあそういうのはメッセージではなく

時代劇として時代の価値観に合わせたという

そういう感じだったんでしょう

 

 

そういえばあの拳銃も

幕末の時代海外で生産されてたものを

使用したみたいなので時代劇の時代に

合わせたらしいのですが細かいところも流石ですね

 

 

語り尽くせば長くなりますが

何より「今の映画の基礎」を作り上げた

そんな時代の名作なので

今見れば「ベタやなー」となること間違いなしなんですが当時からすればすごく新しい作品だったと思います

 

 

効果音で斬殺音を使ったのもこの映画が初めだと言われています

 

 

音に関してはサントラ?に対して

これなんの楽器使ってんのかなとか

どうやってこの音出してるんだろうとか

そういうのもかなり気になりました

 

 

あと町の長が頼りないやつでいい感じに

三者としてこの映画の進行役になってたのが

割と面白かったです

 

 

話すと長くなりそうなので

この辺にしておきます

 

 

読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

映画「砂の器」について

 

 

おはようございます

 

 

今回は「砂の器」という映画について

話していこうと思います

 

 

 

まず簡単にこの作品の説明から

 

 

 

砂の器」という作品について

 

砂の器」とは松本清張の長編推理小説です

1960年から約一年間読売新聞に掲載されていました

その後1974年に松竹で映画化され

5度ほどテレビドラマ化されるなど人気の根強い作品です

また映画は様々な賞を受賞しており

現在ではブルーレイ化もされている

 

 

 

 

今回この映画について話していく前に

今公開しているわけではもちろんないですし

知らない方のためにもあらすじを簡潔に書いていきます

ネタバレな部分があるかもしれないので

嫌な方は是非観てから読んでください

 

 

ネタバレが構わない人のために

 

あらすじ

 

国電蒲田操車場にて男の死体が発見される

 

・前夜、蒲田駅付近のバーで被害者と連れが目撃されている

 

・被害者は「東北訛りのズーズー弁」を話しおり、二人は「カメダ」とよく言っていた

 

・ベテラン刑事の今西は若手刑事の吉村秋田県の「羽後亀田」に向かう

 

・情報は乏しかったが帰りの電車でピアニスト和賀英良と出会う

 

・被害者の養子の申し出で被害者の名前が「三木謙一」ということが判明

 

島根県出雲地方には東北弁と似たような訛りがあることが判明。また島根に「亀嵩」という駅を発見する

 

亀嵩に行くも、三木は好人物だという情報ばかりで重要な手がかりは見つからない

 

・捜査はいろんな手がかりをつかんでいくが決定的な情報がなかなか掴めない

 

・そんな中、「本浦秀夫」という人物に焦点があてられる

 

(過去へ)

・秀夫は石川県の寒村に生まれたが、父の千代吉が「ハンセン病」を患ったため母は出ていき、幼くして村を追い出されてしまう

 

・それから父の千代吉と秀夫の放浪の旅がはじまる。しかしどの村でもひどい扱いを受け殴られたり、石を投げつけられたりする。(下に詳しくあるが病気への差別のせいである)

 

・そして親子は亀嵩に到着する。当時巡査の三木に保護され、千代吉は療養所へ。秀夫は三木が保護し、養子として受け入れる

 

・しかし秀夫は三木の元から姿を消した

 

・大阪まで逃げた秀夫は働き、大阪が空襲の被害にあった際に戸籍が焼失したタイミングで「和賀英良」として名前を変える

 

(現在へ)

・和賀は「宿命」と名付けた自らのコンサートをする。

 

・警察本部では犯人が「和賀英良」だということで捜査会議で決定する

 

・コンサートで演奏中、今西と吉村が舞台袖にやってくる

 

・演奏を終えた和賀。そのあと字幕でハンセン病のことやメッセージが伝えられ終わり

 

 

 

以上であらすじです。

ざっくり紹介しましたが本来はもっと複雑なことが多くこれを読んだだけだと殺人の動機やなぜ「和賀は犯人だとわかったか」など様々な疑問がわいてくると思いますが、それは是非映画をご覧ください

 

 

 

 

感想に入る前に

ハンセン病について

書いていこうと思います

 

 

この映画において重要な要素である

このハンセン病は今はあまり知られていない

 

 

このハンセン病は感染病であり

症状は末梢神経障害と皮膚症状である

 

先に断っておくがハンセン病

現在では殆ど無いものといってもいい

稀に発症する場合があるが完治する病気である

 

 

この病気は古くからあり様々な地で

多くの人を困らせてきた

 

その為ハンセン病に対して

様々な見方をして間違った知識を

持ってしまうこともあった

 

 

砂の器」の中でも出てくるが

ハンセン病に対する問題は

「差別と偏見」である

 

 どこからその差別意識が生まれてくるのかというと

ハンセン病」は「前世の罪の報い」や「悪しき血筋」

からくる病気だといわれていた

現代ではなかなか考えにくいものだが

当時はそういった考えが少なからずあり

そういった差別や偏見から逃れたもしくは

復讐のような行き過ぎた気持ちから

新しい自分を守るため=過去を消すために

殺人を犯したのではないかと推測される

 

 

 

映画が公開された当時もかなりハンセン病への

理解は広まっていただろうし

医療技術も発達していただろう

しかし千代吉のような扱いを受けた

患者は過去に存在していたことは

事実変わりないと思われる

 

 

 

病気について知りたい方は

調べればかなり詳しく知ることができるので

ぜひ調べてみてください

 

 

この「砂の器」でえがかれている「ハンセン病」は

「差別や偏見」「悲しみや苦しみ」「孤独と絶望」

そういったイメージを持つようにできている

映画の物語のキーになってくる

 

 

 

 

 

話が長くなりましたが

ここで個人的な感想を述べていきます

 

 

 

・絵葉書と手紙

物語において重要なことではないのですが

手紙や絵葉書が登場します

現代ではかなり廃れていった文化ではないでしょうか

 

リアルタイムでない良さと形に残る良さ

この二つにおいて現代のSNSより長けている部分と思います

 

リアルタイムではないということは

その時のことを正確に伝えることは難しいでしょうが

その人の感じたことをより伝えることができると思います

またその一つのメッセージが練られたものになるし

より「相手に伝える」という意識が強く

なるでしょう

 

簡単に伝わらないうえに手間のかかること

そこまでして伝えるというなかに

人の思いは強く宿り意味のあるものになるでしょう

 

この二つをピックアップしただけで

もっとたくさんの素敵なものがあったのですが

要は「アナログ」ということ

そしてそれは「つながりの深さ」を表していると思いました

 

捜査でもなかなか手こずる場面がありましたが

人と人のつながりはなかなか切れるものではなく

そこから事件が紐解かれたように

人と人のつながりがこの映画の言う「宿命」のような

そんな気がしました

 

本来出会うはずのない人間と出会うはずもなく

また切れるはずの縁は切れていく

 

そうして残ったつながりこそが「宿命」に

つながるのかなと思いました

 

 

 

・色と景色

きれいなシーンが多いように感じました

親子の旅の様々な四季

田舎の街並み

当時としては当たり前なのかもしれませんが

今のように景色はごちゃごちゃしていません

むしろ都会も質素なくらい単調な色味のように感じました

 

そして砂の器を作るシーンその始まりは

後でどういうシーンかわかるわけですが

水の反射や子供の影、夕日どれもきれいで印象的なシーンでした

色味は特になく橙のような感じなのですが

あそこだけを見れば子供が海辺で遊んでいる

そんなに悲しいシーンではないはずなのですが

なにか思いつめた儚いようなさみしいような

そんな気持ちにさせられてしまいます

間違いなく名シーンです

 

しかしこの映画にはもう一つ好きなシーンがあって

和賀が浮気相手の紙吹雪の女から電話があり

車で駆け付け二人で夜の街を走るシーン

 

赤いライト、白いライト、夜の黒

いいコントラストですがそれ以上に

「行く人と帰る人」という風に感じました

 

あそこのシーンで和賀はまた一つのつながりを断つわけですが

これも一つの宿命のような気がしました

生きていくために愛した女を選んだ和賀の決意

 

そのあと赤い血を流す女は白いライトに照らされる

和賀だけではなく皆が宿命を抱えているというそういう風にも

とれるすごく印象的なシーンでした

 

 

 

・「宿命」

これぞこの映画のテーマですが

「なぜ生まれてきたのか」

「なぜ生きていくのか」

様々な問いを宿命と呼んでいます

 

そしてその答えを探すコンサートを開く

 

三木を殺した和賀はその答えを知りたくて

もしくは答え合わせのような考えで

この宿命を演奏したのかもしれません

 

この映画の最後はスラムダンクの山王戦を思い出させる

音楽「宿命」が流れそして和賀の人生が巡っていく

鬼気迫る演奏で悲しみや苦しみがすさまじくその中に

少し懐かしむような思いもありました

 

和賀は過去の自分を何とかして捨てようともがきましたが

一番過去に執着していたのは間違いなく和賀でした

 

その執着も捨てたいという気持ちも

すべては父への愛だったのではないかと思います

 

たくさんのつらい思いをしたが

父への愛は変わらなかったそんな和賀は

音楽をしているときにしか父に会えなかったと

そんな悲しい和賀の宿命こそつながりだったと私は思いました

 

このラスト30分くらいを作ったのはすごすぎる

 

映像、音楽、物語、演技すべてが完璧だったと思いました

原作の小説では感動要素はそんなにないらしいですが

映画はこの父子の愛に着目して描いたのが

間違いなくヒットの理由だったと思いました

 

 

 

 

・まとめ

今回は冷静に見てられず客観的に映画を分析できず

単純に感動していました

 

これを読む人がどれだけこの映画を知っているか

わかりませんが見ていないとあまりわからないかもなんで

ぜひ見てみてください

 

昔の映画が苦手な方でも

最初の一時間を耐えれば大丈夫なので

 

感動はしますがそれ以上に考えさせられる映画

自分の人生にズドンと突っ込まれるようなそんな

作品なので語りがいのある作品だと思います

 

 

長くなりましたが

以上です

 

読んでくださってありがとうございました

 

 

 

 

 

映画「羊と鋼の森」について

 

 

こんばんは

 

今日は映画を観に行きたいと思い

映画を探してたのですが

なかなか観たい映画がなくて

行き当たりばったりで一番近くの映画館で

時間的に丁度いい映画を観ました

 

映画「羊と鋼の森」です

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昔はTSUTAYAでよくジャケだけで映画やCDを

借りていたのでその時のようなドキドキ感で

映画館に入りました

 

前情報は予告や広告で何度か目にした程度で

ピアノ調律師の話」としか知りませんでした

 

 

一応公式のリンク貼っておきます

知らない方は是非

hitsuji-hagane-movie.com

 

 

またあらすじやキャストを知らない人は

是非ご覧ください↑↑↑

 

 

それでは感想についてです

あくまで個人の感想なので怒らないでください

 

 

 

 

簡単に言ってしまえば

 

景色と音はいい。

他はそこそこ、、、

 

といった感想でした

 

 

 

 

  • 良かった点

良かった点からお話させてもらいます

 

1、エンディングテーマ「The Dream of the Lambs」

 

まずエンディングテーマで久石譲辻井伸行がコラボしています

この曲は久石譲が作曲、編曲をし、辻井伸行が演奏しており

曲名は直訳すると「子羊たちの夢」となります

映画にぴったりの美しく優しい曲に感じました

 

 

自分はバンド構成の曲を聴くことがほとんどなので

ピアノやオーケストラの事については無知ですが

この曲を映画館でエンドロールで聴きたい

という思いもありこの映画を観たのも理由の一つです

 

 

やはりキタノ映画が好きな私からすれば久石譲が音楽を担当している時点で

見る価値ありという感じでした

案の定すごく映画の世界観にそっておりその中でも優しさの中に奥深さのあり

キャラクターを感じるそんな曲でした

 

 

ピアノのことはさっぱりですが

辻井伸行さんの演奏は素晴らしく無駄のない美しいものでした

この素晴らしいお二人が共演しているということだけあって

すごく感動し「エンドロール=余韻」の私からすれば至福の時間でした

 

 

 

2、演奏

この映画では演奏シーンが多く描かれているが

どれも飽きない工夫がされている

 

聴覚的にもちろん「完璧な演奏で当然」という感じで

我々は普段音楽を聴き映画を観ると思いますが

これは「調律師」の話ですし演奏者も

地方のピアノ好きな少女から

世界的に有名な音楽家まで

幅広くいます

 

その中で要は「違い」を見せなければならない

また我々素人はピアノの調子まで気にしなければならない

 

そこまでしてはじめてシビアに音を聴かせる

ということが観客にできるのかなと思いました

 

 

もちろん音楽が中心の話ですから演奏が重要なのは

当たり前なんですが私はその映し方やキャラの心情を

うまく音で表現できていたんじゃないかと思いました

もちろん素人なのでプロの方がみればまったくのものなのかもしれませんが、、、

 

 

現にライブハウスでエルレを演奏してましたが

バンド経験のある私からすれば映像と演奏に

違和感を感じたし選曲や

「なぜここでエルレのコピバン??」って感じでした

なんらかの意味があったとしても

なんか痛いバンドマンたちな感じがして嫌でした

 

 

それにしても俳優さんはすごいですね

演奏しながらもしくはしたフリをしながら

顔や体で演技をしなければならない

 

 

プロの演奏家たちでさえ

精神をコントロールすることはなかなか難しい

と言われているのにすごいなと思います

 

 

 

3、風景

 

北海道の旭川で撮影していたのかな

間違ってたらすみません

 

でもすごくきれいな景色

演奏中も景色でキャラの心情を表現していた

 

そんな風景の中にも四季があったりさまざまな

色や構図の工夫がされていた

 

特に明るさに関していろいろ感心しました

森を映している場面で暗く光があまりないと

どうしても「不気味」な印象を与えてしまう

 

でも色味やカメラの動き、音を利用して

「悲しく切ない」ような印象のほうが強くなる

 

 

風景の活かし方がすごくうまいなあと思った上に

北海道の景色のきれいさにびっくりしました

 

 

あとこれは風景とは少し違いますが

ピアノは白黒なのが基本だと思います

中身はそうではないですが基本目立つ色はないです

 

映画の全体的な建物や服なども派手な色はなく

人工的な色味というよりも静かな色が多かったです

 

 

なのでより紅葉や花の赤や空の青さや緑などが

冴えてきれいなものに見えたと思いました

 

 

 

  • 悪かった点

個人的に「ここはどうなんだ」とおもった点です

 

 

1、台詞

小説が元だからなのかこういう意図なのかは

わからないんですが、

すごく会話的ではないリアルではないように感じました

 

小説を読んでいる分には気になりませんが

実際に会話の中でそういうセリフが出てくる

 

 

決め台詞ならまだいいのですが

明らかに「ここで私が話しています」って感じが

すごく違和感でした

役者さんに問題はなく演出というかそういう世界観が

すごく苦手でした

 

 

2、過度な表現

 

CGというとあっているのかわかりませんが

先ほど映像がきれいという話をしましたが

それならばなぜ非現実な表現をするのかなと思いました

 

 

音楽を聴いて森をイメージするシーン

それ自体の発想は悪くないんですが

音を聴いて「はッ」とし森をイメージし始める

大げさで森の中に急に移動したみたいな演出

もっと現実的な表現がなかったのかなと思いました

 

ほかにも水面をはじくような演出がありましたが

少し違和感を感じました

実際に水をはじくようなタッチなのかもしれないし

それほど軽やかな演奏や音なのは確かですが

別に水面を指ではじいてる映像はいらなくないか、、、

とか思ってしまいました

 

 

映画の中で音楽を聴いたキャラがなにを思い何を考えたか

それを客である私たちと一致させる必要があるため

中々に大変だったと思うんですが

そこまで過度だとちょっと行きすぎかなと思いました

 

 

 

3、キャラ

 

魅力的なおっさんが二人もでていたなあと思いましたがこの映画の最大の謎が

「キャラと客の関係が浅い」ということだと思います

 

 

所要な人物には最低限のスポットライトがあてられていましたが

触れるだけ触れといて放置かい

という展開があまりに多かったような印象です

 

 

たとえば家族を亡くし愛犬も失った男の子

ありがちな感動設定とは思いますが

やるだけやっといてなんだもう触れないんかいとか。

 

それが主人公の「コンサートと家庭のピアノに差はない」とかの

動機付けになっているのかと思えば

最後に主人公のあのセリフでしょ、、、

なんかそういうのがいっぱいある

 

 

面倒見のいい上司の柳だってそうメトロノームが好きとか言っときながら

全然意味わかんないし共感できないし

主人公も「へー」みたいな感じで話し聞いてるし

その設定いる??って感じでした

ドラマーならメトロノームがないとダメなくらい異常な神経質者は

バンドでエルレなんかやりません

ジャズやクラシックのドラムやりなさいといった感想

調律師にメトロノーム関係ないし

 

 

 

できる弟くんやバーのナルシ野郎もそう

いろんな個性が結局共感できないものといて

もやもやしたまま終わりました

 

 

 

  • まとめ

 

良い点と悪い点を書きました

とりあえずヒューマンドラマなのでこまかい設定や伏線などは

あまり説明しませんでしたが

単純に自分好みではなかったです

 

 

もう見ることはないでしょうね、、、

 

 

ただ素敵なセリフが何個かありました

台詞というのはシーンがあってのものなので

ここでは細かく説明しても伝わらないので

あえて簡単に紹介しますが

原民喜という人の詩を引用していたり

「ピアノを食べて生きていく」

などインパクトがあり後で意味を考える台詞が

何個かあったのはよかったです

 

 

ピアノという楽器は特殊なものなのかなと思いました

音楽をやってるわたしからすれば

その仕組みや音階の事など少しの知識はあるにしろ

楽器に宿る「念」の量が他とは違うと思いました

 

 

家族代々弾き継いだものもあるだろうし

小さいころにピアノをやっていて挫折した人も

ほかの楽器に比べて多い気がします

 

そういった家具とまではいかないにしろ生活として

自分に寄り添ってきたものだからこそ

その楽器がかなでる音は思いが乗るのではないかと

思いました

 

 

 

つたない文章になりましたが

読んでいただきありがとうございました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画「万引き家族」について

 

こんばんは

今回は先日観てきた「万引き家族」についての

感想を書いていきたいと思います。

 

万引き家族をみていない方に向けたブログではないので

まだみていない方は読まないほうがいいかもしれません

 

自分の感想や考察なので

あらすじやキャストの説明などは省略します

 

 

 

  • まずは率直な「映画」としての感想から述べていきます。

 

 

 

流行るような映画なのか。。。

 

 

 

といったところが正直な感想(疑問に近い)です

というのも映画館で観たのですが、

中学生や高校生からお年寄りまで幅広い年齢の方がいました

 

正直自分が相当映画慣れしていないと高校生の時に見ても

何も感じない「おもしろくない」映画だったかもしれません

 

それでも自分も少し複雑な家で育ったので

「家族」というものに対して考えることがありました

 

その時のことが映画中もよみがえっていました

また、そういう経験がないと考え難い「現実離れ」した

内容の映画だったのではないでしょうか

キャストは豪華だけどイケメン俳優やアイドルがでてるわけではないのに

流行っているというのは賞が影響しているにか

家族というものが複雑なものというのが当たり前になってきたのかもしれません

 

 

  • 映画の内容について

単純におもしろくて楽しめたのですが

「善悪と優しさや正しさというものは別物なのかな」

と思いました

 

 

社会的に悪いことは犯罪や他人に迷惑をかける行為ですが

「万引き」というものはまさにその両方に当てはまるものです

 

この家族は社会の束縛を受けつつも

社会の束縛から離れようとする存在です

 

社会的地位がないのはもちろんですが

貧乏で犯罪者で訳ありな存在

 

そんなもの達にもちろん社会は厳しく当たります

しかし彼らはその中で幸せに生きている

他人に迷惑をかけながら

 

※ここではあえて「家族」という点については

触れずに話していきます

要は「社会にとってのかれら」という視点での話です

 

 

彼らは生きるために手段を選びませんが

生きていくという一点には純粋な人たちです

 

しかし家族というものも社会というものも「助け合い」

が重要なものなのでしょうが

様々な理由から彼らの社会は「家の中のみ」だったのかなと

しかもとても人間臭いものだとおもいました

 

その人間臭いものこそが

「優しさと正しさ」だと思います

 

 

優しさというものは

他人にもそうだし自分にもそうです

少し心が緩む瞬間

 

そういったものがこの映画の中には

たくさんちりばめられていたと思います

 

人間というのは理不尽で

行動に対して原因が必ずあるとは限りません

 

自分や他人に対し心が緩む瞬間に

わけもなく行動したり話したりするわけです

 

そういったものは善悪で判断できません

結果だけをみて倫理的に法的にどうだということはあれど

家族というものや自分が愛しているものにたいして

わけもなく優しくなる瞬間があるのです

 

お風呂でアイロンのやけどの跡を

見つめる瞬間があります

そこから彼女の中で変わりつつあった何かが

確実に変わったように感じました

 

そのあとの行動をとっても

善悪では測れない行動や台詞があったと思います

 

「誘拐」と言われましたがそれは正しいこと

ですがそこに「優しさ」がそんざいしていなかったのか

という点が人間臭さと善悪の違いです

 

 

この映画は表情のいい役者さんをそろえたなと思いました

もちろん表情の悪い役者は使い物にならないと思いますが

とくに安藤サクラリリーフランキーは圧巻でした

 

 

安藤サクラ演じる信代は強い人間でした

割り切った部分がありとても我のある人でした

「虐待を受けた人間が優しくなれない」と言っていましたが

信代自身虐待を受けた人間として

リンに共感し心を許します

祥太にも優しくし母の優しさや強さを手にします

時折見せる切ない顔は何を考えているのか

そういった空白を観ている僕たちに与えました

 

 

その夫の治は他人にとても甘く

かつ自分にとてもやさしかった

いいかえれば甘い人間だった

しかし家族のキーマンのように感じました

バラバラの家族みんなのことを愛していた

そんな姿に祥太は父に万引きをやめてほしかった

しかし治は知識がないから

「最底辺の生きるすべ」しか教えてあげられなかった

治は僕たちに優しさの持つ弱さをみせてくれました

 

この二人が一番人間臭くダメな意味でもいい意味でも

とても善悪から離れた存在だったのではないでしょうか

 

 

 

  • 家族について

家族は家を共にする人たちのこと

そういう定義なら彼らは家族だったでしょう

 

しかし血がつながっている関係も家族というでしょう

世間的には深い絆をもった関係も家族でしょう

 

家族という言葉にはさまざまな意味があるし

これだと断定してしまうことはナンセンスでしょう

 

 

そもそも子供は親を選べない。

映画では選んだ云々ありましたが

やはり最後は本当の両親のところへ戻っていく

また万引き家族は解散する

 

そういった意味でも子供は育てられる側である以上

家族を選択する権限はないに等しい

また血のつながりもそうでしょう

 

 

治と信代はそういった意味では選んで家族になってるわけだから

二人の間にある愛は限りなく家族のそれに近いでしょう

 

僕の率直な意見からすれば

彼らはつながりがあり

生活を共にした時点で家族だった

 

つながりはそれぞれで

金やいろいろあったが

それがきっかけだったとして

その先にあった「生活」というつながりは

彼らの中で確実に共有したものである以上

血や家ということを抜きにしても

「生活というつながり」に愛をもっていた時点で

この人たちは家族なのだと思っている

 

 

なにも「お父さん お母さん」そういったものだけが

すべてではない

 

家族愛というものが存在していれば

細かい決まりなどは関係ないのだと思う

 

 

 

長くなりましたが

子供たちは前向きでしたね

観る年代によって違う風にラストがうつったんではないでしょうか

また自分の育った環境によっても感じ方が違うかったのではないでしょうか

 

 

そりゃ流行るわけですね

自分の子供ができて高校生くらいになった時に

またみてみたい映画でした

 

 

 

初めてだったので雑な感じですみません、、、、

読んでくれた方ありがとうございました

 

 

なにかあればコメントください

それではーーー

 

はじめまして説明です

 
はじめまして
個人的に知り合いの方はこんばんは
 
 
ブログや日記をはじめてから
三日すらもったことのない私ですが
今回こそはしっかり続けるつもりで頑張ります
 
 
そもそもこの記事を読んでいるということは
少しは興味を持っていただいたのかと
思っているので私の話を少しします
 
 
私は都内に住む社会人です
仕事に飽き飽きしているわけではありませんが
正直なところやはり自分の好きなことをしている
そんな時間が一番大切です
 
 
そんな中で様々な作品に触れていきますが
やはり作品について様々な考えを共有し
理解していくことを楽しみの一つとしている
というのも事実です
 
 
なので基本的には自分の主観を
ひたすらにつづっていこうと思っています
 
 
しかし無知な私なので指摘や意見があれば
ぜひ参考にしたいので教えてください
もちろんそれ以外のコメント等も待っています
 
 
映画については
基本的に最近のものが多めになります
昔の映画に関してはこのブログを始める以前に
観たものなのでまた観る機会があれば
触れていくつもりです
 
音楽については
アルバム単位で書くことになります
例外的に特に好きな曲や人がいれば
触れていくこともあるかもしれません
 
小説については
一番更新頻度が低いものになります
触れる時間は長いですが
寝る前やまとまった時間に読むことが多いため
一つの作品に触れるのに時間がかかるので
理解していただければ幸いです
あと、この三つのなかで一番知識のないジャンル
でもあるので間違ったことをいうことも
あるかもしれないのでよろしくお願いします
 
その他については
また何かあるかもしれませんが
詩集や絵画や偉人についても
触れる機会があるかもしれませんが
それもよろしくお願いします
 
 
ここはこのブログの説明のつもりだったので
この辺にしておきます